3/23 よこはまマンション防災フォーラムのご報告
- chiikibosai
- 4月1日
- 読了時間: 4分

横浜市役所にて当団体後援「よこはまマンション防災フォーラム」が開催されました。
よこはまマンション防災フォーラムとは
「マンション防災 何をする?他のマンションはどんな防災をやっている?」をテーマに、お住まいのマンションで防災に取り組んでいる方、これから取り組もうとしている方のために事例から学ぶ内容でした。
当日は東日本大震災でのマンション被災経験に関する講演、マンション防災に取り組む横浜市の取り組み、よこはま防災力向上認定マンションによる事例発表、パネルディスカッションが行われました。
基調講演「大地震に備えるマンション管理組合の防災」
宮城県マンション管理士会会長・日本マンション管理士会連合会理事の高橋悦子さんによる基調講演では、報道などではあまり取り上げられないマンションの被災後の実態について語っていただきました。
いかに住民の合意形成が難しいか、合意形成が取れないとどんなことになってしまうのか、賃借人とオーナーの物件に対する意識の違い、費用の問題は、理屈としては理解していたが、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震での実例をお聞きして、本当に今すぐにでも対策を始めなければいけないと思わされる内容でした。
とりわけ地震保険の重要性を強調されており「なぜ必要なのか」「ないとどれだけ大変なことになってしまうか」など具体的な事例を聞くことができ、イメージが掴めた参加者も多いのではないでしょうか。

横浜市による横浜市の防災施策とよこはま防災力向上マンション認定制度
横浜市総務局地域防災課と横建築局住宅政策課による防災の取り組みに関する情報提供でも、行政もマンション防災、特に在宅避難に重きを置いていること、マンション防災アドバイザー制度、防災力向上マンション制度などで積極的に支援をしているという説明がありました。参加者にとっては、行政からの支援も受けられるという安心も得られたのではないでしょうか。

よこはま防災力向上認定マンションからの事例紹介
自治会が解散してしまい、防災体制を再構築するために管理組合主導で「よこはま防災力向上マンション認定制度」を利用したマンション、情報発信ツールとしてITを活用しながら「おしゃれな防災」を目指しているマンション、理事会の下部組織に任期なしの専門委員会を設置し「マンション地震対応箱 MEAS」を導入したマンションと、3つのマンションからご説明いただきました。それぞれアプローチの仕方が異なり、参加者のみなさんもご自分のマンションに合ったやり方やヒントが見つけられたのではないでしょうか。

最後はパネルディスカッション
事前に参加者のみなさんからいただいたマンション防災の課題について、登壇者でディスカッション。地震保険の大切さや合意形成の難しさ、被害の大きさの違いから居住マンションの被災状況を話せないジレンマ、被災してもどうにも対応できないマンションの事例など、短い時間ながら実体験から危機感迫る話まで多岐にわたりました。

マンション防災への熱気あふれたフォーラム 大都市でのマンション特有の問題、課題解決への道を、事例を混じえたマンションに特化した形で、かつ盛りだくさんの内容でしたがいかがでしたでしょうか?
募集開始からすぐに定員に達してしまい、当日は受付開始の20分以上も前から来場される方もおられ、おかげさまで大盛況で終わりました。それだけ多くの方が居住マンションでの防災に取り組もうとしている「熱量」を感じることができました。
来年の開催も検討しております。その際には、ぜひみなさんのマンションでの防災の取り組みや進捗をお聞かせください。
